Never Being Boring

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2010年 08月 19日

『一輪車』

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『一輪車』 PENTAX K-7 DA15mm/4.0 @前野町・東京

 曇り。
 
 じわじわと忙しい。というよりも、ちょっとした時間がとれない。
 
 メンゲルベルクが1939年に録音したマタイ受難曲を聴いている。本タイトルはSP盤時代の音源からの復刻で、著作権が切れているからか、複数のレーベルから発売されている。フィリップスから出ているやつはオリジナルのマスターテープ、といっても磁気記録ではなく35mmフィルムに物理的に音溝を刻んだものらしいが、から起こしたもので、一応の正規版といえるもの。ナクソスとオーパス蔵から出ているやつはマスターではなく、両方ともLP盤からの起こしになっている。
 
 で、フィリップスのもどっかにあったと思うけど、今回ひっぱりだしてきたのはオーパス蔵のSP盤から復刻したやつ。コトっという針を落とす音から始まり、ジリジリと漂うノイズの中からグワーンと音楽が立ち上がってくる。メンゲルベルクのマタイは、今となっては古くさいというか、今どきこんなに大げさにバッハを振る人なんていないよと言われることが多いけど、一番インパクトのある演奏であるのは事実。だいたい300年も前に書かれた曲を70年前に演奏されたものに、真顔で古くさいなんていう感覚はいかがなものか。
 
 マタイ受難曲は全編通して聴くと3時間を超える大曲で、ふだんクラシックを聴かない人にとっては敷居が高いかもしれないしれないけど、国内盤のCDにはたいてい対訳がついているし、ちゃちゃっとググればネットでも見つけることができる。ペテロが3回嘘をついたらニワトリが鳴いたとか、群衆にドロボーかイエスかどっちか助けてやるけどどう?と訊いたら「じゃあ、ドロボーの方」と答えたとか、基本のストーリーを押さえた上で歌詞を目で追いながら聴くと、「ジーザス・クライスト・スーパースター」でも見ているようなものなので、意外と退屈しないで全編聴きとおせる。メンゲルベルクが濃すぎるというなら、1958年のリヒターなどいかがでしょう。夏休みの思い出にどうぞ。

歌詞対訳↓
http://pacem.web.fc2.com/lyrics/matai_1.htm
http://pacem.web.fc2.com/lyrics/matai_2.htm

■本日のBGM:Superstar ~「Jesus Christ Superstar」より
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by yas_tak | 2010-08-19 23:39 | 日記


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