2012年 02月 14日

『教室』

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『教室』 SIGMA DP1 SIGMA LENS 16.6mm/4.0 @中野・東京

 曇りときどき雨。
 
 「車輪の下」読了。主人公のハンス・ギルバートは、トップクラスの成績で入学した神学校で、1年持たないで(物語では半分くらいで)おかしくなってしまった。物語の7~8割方大丈夫だったという印象だったので、ちょっとショック。ただ、おかしくなって郷里に帰されてからの日々も丁寧に描写されていて、皆の期待に応えられなくて残念なことだなあと自分の運命を受け入れつつ、失われた子供時代からの人生を取り戻そうとするハンスの様子は、みずみずしく、切ない。これが物語終盤で一気に壊れてしまったらもっと陰惨な話になっていただろう。

 10代前半で読んだときの記憶から前半のエピソードばかり印象に残っていたのだが、この年齢になって読み返すと、挫折して故郷に戻ってからのハンスの動きが心に迫ってくる。「車輪の下」が受験戦争で子供がボロボロにされる話だと思っている人が多いが、本質は後半の再生の過程なんですよね。ラストは残念なことになってしまいますが。

■本日のBGM:Desperado / The Eagles
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by yas_tak | 2012-02-14 23:24 | 日記 | Comments(0)


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