2008年 03月 18日
陳錦『茶舗』。上海錦綉文章出版社刊。モノクロ。これもおみやげ。 茶舗、日本ではお茶っぱを売っているお茶屋さんの意味になるけど、中国では喫茶店のこと。店内から広場にテーブルが並べられていて、みなさん思い思いにお茶を飲んでいる。湯呑みや蓋のついた茶器が中国っぽい。パリのオープンカフェみたいなところか。行ったことないけど。 中国人は基本的に寄り合って話をするのが大好きなので、ひとり新聞を拡げて静かな朝を楽しむ…みたいな絵柄は少ない。一人二人で静かに写っている人は、昼寝してひっくり返っている人くらいか。そう、静かにお茶を楽しむのではなく、誰かと話がしたいからお茶を飲みに出かけるというイメージ。中国のスナップは、人がたくさん集まっているところを撮ったのが面白い。撮影地である四川省の村は人も街もすり切れていて味がある。老人が多いのは年寄りが家の中に引っ込まずぶらぶら出歩いている証拠。いいところだなあ。 陳錦さんについてはよく知らない。巻末でニコンを構えているおじさんがそうか。『火車上的中国人』の王福春さんもそうだけど、中国でドキュメンタリー作品を発表できるというのは、それなりのステータスのあるカメラマンであるのは間違いない。
by yas_tak
| 2008-03-18 23:35
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