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Never Being Boring

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2008年 05月 07日

マクロレンズでスナップ

 DA35mm/2.8 MACROは換算52.5mmの標準画角なので普通のスナップにも使いやすい。一般的にマクロレンズは歪曲収差がよく補正されているので、屋根や柱がまっすぐに写って気持ちいいのだ。ただ、レンズ自体は近接撮影を最優先に設計されているので、スナップに使うときにはいくつか注意すべき点がある。
 
 一つはピント調節用のヘリコイド。このレンズは最近接13cm(レンズ先端から数cm)まで寄れるので、1m~13cmでのピント合わせが大変細かく設定できる。具体的にはピントリングの回転角が深い。一方で、スナップで多用する中遠距離では1m・2m・∞の回転角が浅い。例えばFA35mm/2.0、SIGMA 30mm/1.4 EXDCあたりと比較して明らかに浅い。AFセンサではこれでも十分なピントのヤマを捉まえることができるんだろうけど、ボディとのマッチングを考えても精度が低くなっているのは確か。実際、十分にコントラストのある被写体でたまーにびみょーにピントを外していることがあった。以来ピントは慎重に確認するようにしている
 
 あとマクロレンズ全般の問題なんだけどAF速度は遅い目。これはマクロの範囲内でピントリングがウインウイン回るので仕方ない。コンパクト設計のDA35mm/2.8 MACROはリミッタがついていないので、スナップで使うと普通のレンズより一拍遅れてピントが合うという感じ。
 
 そういう事情さえ分かっていれば、DA35mm/2.8 MACROはマクロが使える標準レンズとして大変重宝する。各種収差は丁寧に補正されているし、マクロらしい切れ味も抜群。このレンズで中遠景が甘いとか言っている人はまずピント周りの使いこなしを確認した方がいいかも。

by yas_tak | 2008-05-07 23:46 | カメラ


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