2010年 09月 06日
『待つ』 PENTAX LX A35mm/2.8 KODAK Tri-X @富久町・東京 晴れ。 2年ほど前の話になるんだけど、うちの職場でもペットボトルのキャップを集めているおばさんがいた。そのときはワクチンだかなんだか分からないけど、とにかく集めたら何かの寄付になるとか言って、ゴミ入れの横に段ボールを置いていた。自分は多少なりとも廃プラスチックの流通経路(こっそり中国に輸出されていたりとか)や値段について知っていたので、おかしなボランティアもあるものだと感心した。いや、初めはレゴブロックの代わりにしてオブジェでも作るとか言っていたような気もするな。 で、ひとしきり回収し終わって、そんなことをやっていたということを忘れたくらいに、皆にメールが回ってきた。 曰く、 ペットボトルのキャップですが/○○事務局に着払いで送ろうとしましたが断られました/宅配便で送ると×××円くらいの送料がかかります/せっかく皆さんに集めていただいたモノ捨てるのはもったいないです/つきましては事務局までの送料の寄付を募りたいと思います/ もう、アホちゃうかと(T_T)。だいたいキャップ全部でいくらの寄付になるのか知らないけど、それを送るのに送料を募金して云々なんて、それだったらキャップは捨てて、送料分を直接しかるべき団体に寄付すりゃいいじゃないかと、普通の人ならそう考えると思う。…そのキャップはその後どうなったかは知らない。せめてうちの職場の名前で寄付するのだけはやめてくれと願ったのはたしかだ。 そんなことがあって、しばらくして、「エコキャップ運動」みたいなのをあちこちで見かけるようになった。こいつかー!と思った。費用対効果がどれくらいあるか、元締めの団体のHP見れば分かると思うけど、70円分ばかりの寄付(それでもキャップを2700個集めないといけない)に420円の回収専用袋買わされたり、職場などに設置する専用ゴミ箱(けっこう高いし、蓋が開かない→使い捨てで全然エコじゃない)売りつけたり、もう真っ黒クロ助だ。 一般家庭でもなんとなくキャップをためている人は多いと思うんだけど、キリのいいところでキッチンの横でジャラジャラいっているお宝を実際に寄付してみたらいいと思う。どれだけばかばかしいことになるのか体感できるよ。 ■本日のBGM:置手紙/かぐや姫
by yas_tak
| 2010-09-06 22:41
| 日記
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