2013年 02月 17日
『プラタナス02』 NEX-7 Color-Skopar 28mm/3.5 @富ヶ谷・東京 晴れ。 小学5年生の男の子が通っている小学校の統廃合に反対して鉄道自殺とか。むう。 実は自分も通っていた小学校も在校中に統廃合されてしまった経験がある。少子高齢化の先取りではなく(子供だらけで校庭にプレハブ校舎を建て増したりしていた時代だ)、都会の中心に人がいなくなる「ドーナツ化現象」に伴っての児童数の減少からだった。当時は、うちの親を含め、保護者のみなさんが「団塊の世代」を挟んだ前後5年くらいの元気のいい人たちだったので、全校を二分する「廃校反対運動」が盛り上がって、ビラ配りから授業ボイコットまであらゆる手段で対抗したのだった。 当事者間でどういう確執があったかは定かではないけど、自分たちの学校を守ってくれると信じていた担任の先生が意外とドライに対応していたり、学校だよりに「みよちゃんは…」という書き出しではじまる怪しげなポエムを発表していた校長が統廃合推進のために送り込まれていたエージェントだったり、保護者をまとめていたPTA会長のおっさんがこっそり賛成派にまわっていたり(運動会の挨拶で「最後の運動会になりますが…」とか爆弾スピーチして石投げられていたな)、少々頭の回転の鈍い子供でも「おとなは信用ならん」と気づかさせるのに十分な展開だった。当時は「子供の心のケアを…」みたいなこと言う風潮はなかったから、反対運動が泥沼化する頃にはあらゆる差別用語が飛び交う中傷合戦になって、子供達はどん引きだった。 当時の経験から言えるのは、子供は難しい言葉は分からなくても不誠実には敏感だということ。子供は子供なりの経験の中で世界観を構築しており、それはこちらが考えている以上に狭くて、脆い。大人が大人の事情でそれを傷つけてしまったのなら、大人の言葉で諭すのではなく、子供の目線でその世界を修復してやらないといけない。子供をなめちゃいけない。 ■本日のBGM:本能/椎名林檎
by yas_tak
| 2013-02-17 23:32
| 日記
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